お花見のお供に

春爛漫! 京都 名店の「花見弁当」8選

京都では、来客の際は仕出し店から料理を取ってもてなす「仕出し」の文化があり、今も伝統やしきたりを守るお寺や花街のお茶屋などでは、この「仕出し」が大切に受け継がれています。長きに渡り「仕出し」文化が育まれてきた京のお弁当は、古都の雅を感じさせてくれる華やかな盛り付けで、口に運ぶごとに、その繊細な仕事と美味しさに、京都の歴史と奥行きを感じずにはいられません。桜の木の下で、帰りの新幹線、あるいはご自宅でゆっくりと。ひと箱に詰められた名店の春味を予約してみてはいかがでしょう!
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【下鴨いち満】はんなりと気品溢れるてまり寿司を

楽屋見舞いや手土産としても喜ばれる「てまりにぎり」(2人前8,400円)は、芸舞妓さんでもひと口で食べられるようにと考案されたもの。

桜並木で知られる半木の道そばの閑静な住宅街に佇む「下鴨いち満」。旬の一品料理と伝統を踏まえた寿司が人気のお店です。夏には鱧、冬には鰆を用いた「箱寿司」、魚介類のほか木の芽や京野菜などを美しく酢飯の上にちりばめた「ちらし寿司」といった京都らしい持ち帰り寿司も充実しています。楽屋見舞いや手土産としても喜ばれる「てまりにぎり」(2人前8,400円)は、芸舞妓さんでもひと口で食べられるようにと考案されたもの。さよりや桜鯛など春の魚介ネタも含めた、端正な12種類の握りが盛り込まれています。

下鴨いち満

はんなりと気品溢れるてまり寿司を

【いづ重】海から遠い京都の知恵が生んだ上品なひと折

「上箱寿司」(1,600円)は、明治のころから受け継がれる品。木の芽を添えた小鯛、海老、とり貝、厚焼き卵を市松文様のように組み合わせた見目麗しいお寿司。

鯖姿寿司で名高い祇園「いづう」で修業を積んだ初代が別家を許され、明治末年、東山真葛原に店舗を構えたのが始まりだといいます。その後、昭和23年に、八坂石段下に移転。伝統の味を引き継ぐ鯖姿寿司や蒸し寿司など京の寿司を商ってきました。今も、酢飯にするご飯をおくどさんで炊くほか、いなり用のお揚げや蒸し寿司の具材も薪釜で炊く味重視の姿勢は変わりません。写真の「上箱寿司」(1,600円)は、明治のころから受け継がれる品。木の芽を添えた小鯛、海老、とり貝、厚焼き卵を市松文様のように組み合わせた見目麗しい寿司です。昔ながらの割り木でふんわりと炊き上げた竈ご飯に、斎造酢店の酢を合わせたほの甘い酢飯もおいしくて、ついお箸が進みます。

祇園 いづ重

海から遠い京都の知恵が生んだ上品なひと折

【六盛】老舗の弁当は、心浮き立つ愛らしさ

「花見弁当」には海老、穴子、鯛などのネタをひと口サイズに握った手毬寿司のほか、鴨ロース、だし巻き玉子、焼き筍や春野菜の煮物など10種以上の料理が彩り豊かに詰められています。

春は桜が咲き誇る疏水畔に佇む、明治32年創業の京料理の老舗。先代が考案した「手をけ弁当」でも知られる名店です。当代の店主が6年間に渡って探求した、京料理の源流とも言える「創作平安王朝料理」など、伝統を重んじつつ、新たな味の開拓にも挑戦。また、心のこもった料理ともてなしを提供するため、店主の目が行き届く一店舗主義を信条としています。
季節の移り変わりを映した料理は、一品ごとに目にも美しく、繊細な中にも豊かな味わい。また春には、明治の創業以来受け継がれてきた京料理の数々を、持ち帰って楽しめるのが「花見弁当」(3、000円)。海老、穴子、鯛などのネタをひと口サイズに握った手毬寿司のほか、鴨ロース、だし巻き玉子、焼き筍や春野菜の煮物など10種以上の料理が彩り豊かに詰められています。小さな桜餅や桜の生麩、蝶を模したかぼちゃなど、見た目に春を感じられる演出も巧みです。平安神宮そばの店舗で受け取れますが、京都駅のジェイアール京都伊勢丹でも購入できます。

六盛

老舗の弁当は、心浮き立つ愛らしさ

【松むろ】確かな味わいに心奪われる御膳弁当

「御膳弁当」には、白魚の餅粉揚げ、鱒の幽庵焼き、菜の花の辛子和えなど、さまざまな技法で仕上げた20種以上の料理が詰め込まれている。

ご主人の松室治隆さんは、名料亭「瓢亭」で腕を磨いた正統派の料理人。一品ずつ丁寧に支度し、丹精に作り上げる手並みは、安定感抜群と評判です。知恩院など桜名所から歩いてすぐの好立地で、出来たてのお弁当を求めることができます。気品溢れる「御膳弁当」には、白魚の餅粉揚げ、鱒の幽庵焼き、菜の花の辛子和えなど、さまざまな技法で仕上げた20種以上の料理が詰め込まれています。この日は豆ご飯が用意され、春めいた彩りも清楚。季節の味を心ゆくまで堪能できます。

祇園 松むろ

確かな味わいに心奪われる御膳弁当

【菱岩】創業百八十余年の仕出し屋の味を折り詰め弁当でお持ち帰り

鱧、鮎、鰻、賀茂なすなど季節の食材が盛り込まれた松花堂は5,250円~。

1830(天保元)年創業の老舗「菱岩」は、今では珍しくなった仕出し専門の名店です。仕出しの伝統が残る祇園の地で、お茶屋さんからの注文を中心に受けています。客席をもたないので、店内での食事はできませんが、折り詰め弁当を持ち帰り、老舗の味を楽しむことはできます(夏季6〜9月の持ち帰りは休み)。炊き物、焼き物、酢の物など彩り美しい四季の素材が折り込まれ、見た目にも楽しむことができます。折り詰め弁当3,150円〜、半月弁当は3,150円〜、鱧、鮎、鰻、賀茂なすなど季節の食材が盛り込まれた松花堂(写真)は5,250円〜です。

菱岩

創業百八十余年の仕出し屋の味を折り詰め弁当でお持ち帰り

【紫野和久傳】鯛の黒寿司に 料亭の味の数々を加えて

「紫野和久傳」の二段弁当には、だし巻き玉子、蛸の柔らか煮、いかの黄味焼き、春の食材では鯛の子や山菜、筍など、15種以上の料理がぎっしりと詰まっています。

独自の創意を加えた日本料理やおもたせで知られる「紫野和久傳」の二段弁当(4,500円)。「料亭で味わうものと同質の味や感動を伝えたい」と心を込め作ります。上段には、だし巻き玉子、蛸の柔らか煮、いかの黄味焼き、春の食材では鯛の子や山菜、筍など、15種以上の料理がぎっしりと詰まっています。下段は、いまや和久傳名物ともいえる「鯛の黒寿司」。鯛の薄造りを敷き詰めた人気の特製ちらしです。ジェイアール京都伊勢丹で購入できるので、京都に着いたらまずはこのお弁当を手に入れ、目指す東寺へと足を向けるのもいいでしょう。

紫野和久傳

鯛の黒寿司に 料亭の味の数々を加えて

【点邑】「俵屋」プロデュースの天麩羅専門店のお弁当

持ち帰り用の「天巻」は、今や全国的に名を馳せる京土産の代表選手的存在。巻き寿司の要領で、えびの天ぷらと穴子天、自家製じゃこの3種の具が、ふっくらご飯と香り高い海苔で巻かれています。(要予約)

老舗の名旅館「俵屋」がプロデュースする天ぷらの専門店。持ち帰り用の「天巻」(要予約)は、今や全国的に名を馳せる京土産の代表選手的存在。巻き寿司の要領で、えびの天ぷらと穴子天、自家製じゃこの3種の具が、ふっくらご飯と香り高い海苔で巻かれています。竹籠に盛り込まれた姿も美しく、花見のお弁当に、差し入れにと京都人がたびたび買い求める自慢の品。折り詰めもあり、こちらはほどよい量で食べ飽きない半熟卵と麩田楽2種のおかずが入って、また違ったおいしさを味わえます。

点邑

「俵屋」プロデュースの天麩羅専門店

【オレノパン祇園店】レストランの実力が詰まった贅沢なパンセット

春限定の「ランチボックス」(1,600円)には、ミックスサンド、粗挽きソーセージパン、桜のあんパンにサラダと野菜ジュースが入っています。

祇園の京懐石フレンチの名店「祇園おくむら」「匠 奥村」が2010年に開いたパン店。店名の「ORENO」はラテン語で「宝物」という意味で、ほかにはない唯一のパンという思いが込められているのだそうです。春限定の「ランチボックス」(1,600円)には、ミックスサンド、粗挽きソーセージパン、桜のあんパンにサラダと野菜ジュース。あんパンはキューブ形に、サラダには旬の筍や山菜と、実力派レストランならではの食材選びや工夫が伝わるひと箱です。予約をすれば祇園店のほか烏丸店でも購入できるので、桜景色の鴨川畔で広げるのも一興です。

オレノパン 祇園店

レストランの実力が詰まった贅沢なパンセット

2016年03月10日掲載

2016年03月10日掲載

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