今週のだるまさん

空手來空手去

kusyunishitekitarikusyunishitesaru_161114

 
[くうしゅにしてきたりくうしゅにしてさる]私たちは何も持たずに生まれ、何も持たずに死んでいきます。自分のものは何一つありません。
 
最近、相続のセミナーが人気を集めていると聞きます。自分の財産をいかに子孫に残していくのか。興味がある方も多いのではないでしょうか。
 
しかし、最も大事なのは自分の財産をいかに多く遺すかということではありません。死別の際に遺産相続でもめる人を私は何人も見てきました。どれだけ遺すかということよりも、愛する家族がいかに仲良く過ごすことができるか、ということのほうがよっぽど重要なことです。人間は何も持たずに生まれ、何も持たずに死んでいきます。子孫に残すことができる一番の財産は、何もサポートがなくても自活して生きていける術を教育し伝えることだと思うのですが。
 
 
“kusyunishitekitarikusyunishitesaru”
Empty-handed I come, empty -handed I go.(From the very beginning nothing is really ours.).
 

まつやまだいこう●京都生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科修了。2011年日本の禅宗を代表しヴァチカンにて前ローマ教 皇に謁見、2014年には日本の若手宗教家を代表してダライ・ラマ14世と会談し、世界のさまざまな宗教家・リーダーと交流。2014年より世界経済 フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するなど、世界を股にかけ、宗教の垣根を越えて活動中。次世代を代表する若手宗教家の一人。著書に、『大事なこと から忘れなさい ~迷える心に効く三十の禅の教え~』など。
 
文=松山大耕 写真=伊藤 信 イラスト(だるま)=瞳堂

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